Harry Truman の言葉です。
でも、でも。人間だもの、後悔するさ。
人生に「たら・れば」はつきものです。
あのとき、こうして「たら」。あれをして「れば」なぁ。
英語にも、あります。What-if、というんです。What-ifsなんて、複数形にもなれます(笑)。
みんな考えることは一緒ですね。そして違う選択をした、違う宇宙の自分に想いを馳せるわけです。
でも選択する、ということは捨てる、ということ。
あれもこれも、とはなかなか問屋が卸しません。
Choice Therapy、というカウンセリングの方法があります。
人間には5つの基本的な満たされるべき要求があって、それが満たされないとき、
その結果として自分の周りの人間とのRelationship に不満が起こる、というのです。
5つの要求とは、
Survival、Love / Belonging、Freedom/Independence, Achievement、Fun
です。
そして人はその「満たされない感」を、落ち込んだり、怒ったりすることを選択して表現している、というのです。
こっちはこんなに辛いのに「それはあなたが選択して苦しんでるんだよ~ん」とは
なんと厳しいお言葉でしょう。
・・・・もちろん、Choice Therapyはそんなひどいカウンセリング方法ではありません(笑)。
Choice Therapyでは、元来人間は、選択すべき、そしてその選択の結果に責任を持つべきだ、と考えます。
私のPhilosophical OrientationであるExistentialism と似ています。
また、人にはQuality Worldという、シャングリラ、はたまた桃源郷ともいうべき超理想郷がある、とも考えます。
それはまだぼんやりしているかもしれませんが、ある、というのです。
そしてその重要な構成要素は、自分を取り巻く人たちです。
社会的存在である以上、避けられない。
だから人とのRelationship (ロマンティックなものだけではありません)がうまくいかないとそこに不満が生まれる、と。
カウンセラーはまず、その理想郷をはっきり見るお手伝いをします。一緒に理想郷に行こうとします。
ここがカウンセラーの腕の見せ所だそうです。
もちろん、理想郷は刻々と変わる場合もあります。でもその形が少しでも明らかにみえてくれば、
人はそれに近づこうということを基準にtotal behavior(acting, feeling, thinking, and physiology)を選択できる、というのです。
そうすれば、迷いはない、あるいは限りなく少なくなるはずです。判断基準がちゃんとあるからですね。
だからChoice Therapyでは、泣き言の時間を可能な限り削ります(笑)。
すごい考え方ですね。もちろん、この考え方には批判もあります(批判のないTheoryやTherapy方法はありません 笑)。
でも、ひとつの考え方ですね。
・・・・でもやっぱり「たら」「れば」ですかね。人間だもの。
「5つの要求」を見て、コレってほとんどの人が1つか2つくらいしか充たされてないんじゃないの?って思ったけど、それも本人が決めることなのでしょうか。
「充たされている感」があれば、それでいい、のですよね?
はい!自分が感じたことでいいと思います。人が決めることではないと思います。「~され感」って、受動的に見えて実は主体的で、とってもステキな感覚だと思います。