Arnold J. Toynbeeの言葉です。
こゝろの世界というのも、立派に科学されています。
欧米では、日本から想像もできないくらい各種の「personality(性格)」「 intelligence(理解力)」
「 aptitude(適正)」を理解しようとするテストがあります。
先ほど「立派に科学されている」と言いましたが、その中にはもちろん有名なロールシャッハテストや
House-Tree-Personテストがあります。そうです、家、木、人を書いてもらって、それを読み取るんですね。
・・・ここらへんからちょっとこゝろに関わるものが胡散くさく見えてきますね(笑)。はい。認めます。雑誌の付録の心理テストみたいですね(笑)。「あなたは森の中を歩いていました。最初に出会った動物はなんですか?」
でもちゃんとあるんですよ、その裏には理論が。
アメリカで、高校くらいから学校などでもよく行われているテストがあります。
「Myers-Briggs Type Indicator」略して「MBTI」と呼ばれます。
このテストは93問の質問に答えてもらうことで、気質(temperament)を4つの側面から探ります。
*自分のエネルギーは外向きか、内向きか
*外の世界をどのように認識するか
*どうやって物事を決定するか
*外の世界とどうやってつきあっていくか
すべて答えは二つに一つ。例えば一つ目は「extraversion」「introversion」に分けられます。
直訳すると「外向的」「内向的」ですが、それだけではありません。
自分の周りを見回してみましょう。
いませんか?疲れると、疲れているクセに人と外に出て騒ぎたくなる人(笑)。
会社にもいるタイプです。くたくたになると飲みに行き、
バタリアンのように周りの人の残り少ない英気を吸い取り、意気揚々と帰っていきます。
・・・こういう風に書くと、悪い人みたいですね(笑)。そうじゃありません。
ただ、そうやって、エネルギーを補充するときに外に出て行く人は、完全に「extraversion」です。
反対に、疲れたら一人になりたい人。
上記のようなシチュエーションにも付き合い上とりあえず行くのですが、
「extraverted」な人にことさらエネルギーを吸い取られてからっからのミイラになって帰ります。
そんな人は「introversion」ですね。
タイプを知る、ということは、もちろん自分のことを知る上でも役に立つのですが、
相手を知る上でもとても役に立ちます。
そして相手を知ることで、自分にかかるストレスを未然に防げます。
そうすれば、その人にも優しく接することができます。
なんでこの人といると疲れるんだろう。なんでこの人は慰めてあげようとすると家にこもるんだろう。
いらっとしますね。でも仕方ないんです(笑)。それがその人のrechargeの仕方なんですね。
ルームメイトを選ぶときなんて、これ、結構大事な違いかもしれません。
納得する必要はありませんが、知ってあげましょう、お互い。
ちなみにアメリカでは「extraversion」の人が圧倒的に多いです(笑)。
今週は周りの人を見て、「この人はextraversion。あの人はIntroversion。」と遊んでみましょう。
・・・で、あと他の3つの側面って何なんでしょうか。
それは次回に続く、です。