直感。それは無意識が見たもの(Intuition…perception via the unconscious.)

Carl Jung、ユング先生の言葉です。

Intuition、ってなんだかそそられる言葉みたいです。
こんなに「これでもかっ」と言葉によって表現するアメリカでも、
よく人は「私Intuitiveなの」といいたがります。
言わなくても分かる、っていう感じですかね。
なんとなくspiritualで崇高で神秘的で・・・

前回MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)の最初の側面、
「自分のエネルギーがどの方向に向いているか:extroversion vs. introversion」の話をしました。

今日は2つ目の側面、「外の世界をどのようにとらえるか:Sensing vs. Intuition」を見てみましょう。

ここに一枚の絵があったとします。
そして目隠しした私が「どんな絵か、教えて!」と言ったとします。
ある人は「そうねぇ、だいたい縦1メートル、横1.5メートル強。金色のフレームで・・・」
と教えてくれるでしょう。
またある人は「うーん、なんかね、怒ったブタがひまわりに向かって文句言っててもうすぐ爆発する感じ」
というかもしれません。

はい、もちろん、極端な例ですが、前者が「sensing」。五感を使って表現します。
「tangible & concrete」目に見えるもの、具体的なものを好みます。
後者が「Intuition」。内部のfeelingが受け止めた全体像をそのまま表現します。
「abstract & theoretical」抽象的なもの、大枠を好みます。

こういう人たちが一緒に仕事していると、大変ですね(笑)。

ボスが「sensing」、部下が「Intuition」だとしましょう。
部下が「こいつはデキナイやつだっ」と言われる危険性、大です(笑)。

「おーい、この間のプロジェクト、どうなってる?」
「はい、なかなかうまくいってて、まあ、乗り切れるかな、という感じです。」
「そっか。よかった。でも根拠は?」
「・・・データ、とってきます(汗)」

・・・たぶん、このプロジェクト、本当に大丈夫だと思うんです。でも上司を説得できない。

ボスが「Intuition」、部下が「sensing」だとしましょう。
ボスが「具体的な指示が出せないやつ」と思われる可能性、大です(笑)。

「おーい、この間のプロジェクト、どうなってる?」
「はい、なかなかうまくいってて、売り上げは32%増、さらに後半で5%アップの予定です。
ちなみに、できれば新しいマーケットとしてこの地区も攻めて見たいんですが・・・」
「そっか。いいんじゃない?まあ、ばーーーっと勢いつくように頑張ってよ」

・・・ボスは大枠オッケーと思っているんですが、部下からすると「ばーーーーっと、って何だよっ」

このシナリオだと「sensing」タイプの方がちょっと「得」かもしれません。
でもそうでもありません。

ボスが「sensing」、部下が「Intuition」だとしましょう。
ボスが「現場の分かってない細か星人」と言われる危険性、大です(笑)。

「おーい、この間のプロジェクト、どうなってる?」
「はい、なかなかうまくいってて、まあ、乗り切れるかな、という感じです。」
「何いってんだ。この地区、売り上げ下がっているじゃないか」
「いえ、そこは伸び悩んでいたので、可能性があるこちらの地域に全力を
注いだ方が、ということで・・・(汗)」
「どこにそこが売れる、という根拠があるんだ。この地区、なんとかしろ」

・・・ボスにとっては、今目の前にあるマイナス要因は困るんですね。

ボスが「Intuition」、部下が「sensing」だとしましょう。
部下が「全体像が見られない肝のちっちゃいヤツ」と思われる可能性、大です(笑)。

「おーい、この間のプロジェクト、どうなってる?」
「はい、ちょっと伸び悩んでいて・・・ですから新しい価格設定を・・・」
「そのプロジェクトはこっちのプロジェクト推進するためのエサだから、
あまり無駄な時間をかけるな」
「ですが・・・」

・・・部下にとっては、やっている以上きちんと数字出したいんですね。

再び、もちろん、極端な例です。二つのタイプの違いをハイライトするための例です。
お仕事をしている方は通常、それぞれの凹凸をしっかり他の能力でカバーしているので、
大きな問題になることはありません。

でもこういったタイプを知ることは、損ではないですね。
例えばお客様のタイプを知れば、望まれている形でのプレゼンテーションが作れます。

一所懸命やっていても常に上司に「やり直し」を求められ残業している方は、
上司のタイプを知ることで早く家に帰れるかもしれません。

はい、それでは、またご自分の周りの方のタイプ、考えてみてくださいね。

最後にここをぷちっとしていただけると幸いです

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直感。それは無意識が見たもの(Intuition…perception via the unconscious.)」への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰しております、面白く拝見しております。
    一定の分類項目で自分を見直してみるだけでも、モノノミカタが変わりそうです。自分はintrovertでsensingのようです、続きを楽しみにしております。

    >一所懸命やっていても常に上司に「やり直し」を求められ残業している方は、
    >上司のタイプを知ることで早く家に帰れるかもしれません。

    往時のタコ達にも教えてあげたかった、と心の底から思います。

    • ヒゲさん。
      ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
      私もIntrovert/Sensingです(笑)。
      相手を知ってコントロールすることは難しくても、次に何が起こるかある程度予想できることで、かなりストレスを回避できたんだろうな、と思います。
      若かったから体力でなんとかなりましたが(苦笑)、トシを重ねるとしんどいですものね、そういうの。
      あと2つの側面も、乞うご期待!です。

コメント

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