選ぶには、よく知らないといけない。(To choose, it is first necessary to know.)

Herman Finerの言葉です。

「見る前に飛ぶ」とか、「清水の舞台から飛び降りる」とか。
「決断する」ということはどうも「飛ぶ」こととつながっているみたいです。

英語でも「leap of faith」という言い回しがあります。
どうなるか分からないし何の根拠もないし納得もしてないけど、
「信じることを選択してみる」という意味なんです。

・・・反対に石橋をたたいて壊す人もいますね。決定しない人も、います。
見るからに明らかな決断もあれば「何考えてたのっ?!」というくらいまーーーったく分からないのもある。

映画「Matrix」でNeoが最初に赤い錠剤と青い錠剤どっちをとるか決めさせられましたが・・・
あんなの、決められませんよね。

今日はMBTIの3つ目の側面、「どうやって物事を決定するか thinking vs feeling」です。

すべての事実や知識を駆使して、「いい点/悪い点 (Pro-con)比較表」なんか作って
納得して決断する人は、「thinking」ですね。
「こっちの方が成功する確率が高いからです」ときちんと説明できます。

反対に「gut feeling」自分の感覚を信じて決断する人は「feeling」です。
「私の直感が右と言ったのさ〜」という人は、こっちです。
ただ「feeling」といっても「感情的」という意味ではありませんのでご注意ください。

で、考えてみると、Herman Finerは「thinking」の方だったのかもしれませんね。
これまたどちらがいいとか悪いとか、
またどちらの方が成功あるいは失敗しやすいか、ということもありません。
はたまた人は絶対にどちらかでしか判断しない、ということではありません。

ただ「クセ」はあります。
そして「一般的に留意しておいた方がよいこと」はあります。

すべての関係要素が分からないと決断しない人は「thinking」タイプで、
決断までに「feeling」タイプの人よりは時間がかかることが多いです。
また、「これだけ知れば大丈夫」という線はないので(判断する要因が多ければ多いほどいい)
見極めるタイミングが大切です。

自分の判断基準は、他人にとって納得できるものかどうかは関係ないのですが、
反論されるとその反論や理由付けも判断材料にしたくなったりしますので、
「人の意見に流される」と見られる場合もあるかもしれません。。
また、知りたい情報は全部手に入らないかも、ということにも留意していないと
ちょっとフラストレーションがたまってしまうかもしれません。

また周りの人から「ったく」と思われるくらい
細かかったり、じれったく思われたりすることもあるでしょう。

「feeling」の人は決断までは時間が短いことが多いですが
決断の理由をarticulate(言葉で明確に述べること)が難しいです。
人には分からない、という場合が多いですね。
だって説明できないことが多いのですから。
「そう思ったんだもん」ということは、ちょっと子供じみて受け取られることもあるでしょう。

また後で振り返ったときに自分で「なんであんなことしたんだろう」と思う可能性もあります。
「feeling」の人も、これまでの経験や知識などが基になって「勘 gut feeling」を形成し、
そして無意識下でそれに基づいて判断しているわけで、
「feeling」といっても決して感情的に、いい加減に決めているわけでもないわけです。
決める基となる「value(価値観)」があるんです。

でも決断理由が言葉にならないとき、ちょっとした後悔の理由も言葉にならないことがあります。
自分についての決断はともかく、人の決断に加担するときには
そういうことにも留意する必要がありますね。

こういった決断のパターンも、いつも通り自分のクセだけでなく、相手のクセも気づいてみると面白いです。
その人のクセはなかなか変わりません。
その人の性向でないものを期待して、そして得られないからイライラしても
それは両者にとってもあまりハッピーな付き合い方じゃないですね。

周りの人に注意を払って予測できるもの(ストレスの素になりそうなもの)の理解を増やしていくことは
別にその人に対して優しく接したりすることが目的なのではなく
自分のストレスを抑えるよいトレーニングになります。

では次回は最後の側面、「外の世界とどうやってつきあっていくか」です。

最後にここをぷちっとしていただけると幸いです

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選ぶには、よく知らないといけない。(To choose, it is first necessary to know.)」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。MBTIって面白いですね。先日受けたセミナーでちょっとかじりました。
    ここではとても分かりやすく説明されてて、よく理解できました。ありがとうございました。

    • たかさきさん。
      初めまして。コメントありがとうございます。
      はい、こういうものがあることで、自分だけでなく他人も客観視できる、というのは、それだけで意味があると思います。
      それになんかゲーム感覚で楽しいと思います(笑)。
      またお寄りくださいね。

コメント

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