話を全部聞いてやるまで、その人を評価することはできない(You cannot judge a Man till you know his whole story.)

Thomas Fullerの言葉です。

私たちはよく、「え〜、信じられない」という状況に遭遇します。
ちょっと考えてみてください。何かありませんか?
日々の習慣みたいな小さいことから、文化的な、政治的な大きいものまで、
世の中は自分の理解を超えるものに満ちあふれています。

納豆にふりかけを入れる、とか、
マックのポテトをマックシェークと一緒に食べるとおいしい、とか。

私は小さいときに、カレン族、でしたか、首にたくさんのチョーカーをつけていたり、
アフリカのとある民族が唇に大きな木の円盤を入れたりするのをみて、
ものすごくショックを受けたことがあります。
しかも、首の長さ、円盤の大きさが美の基準、となれば、やっぱり小さな日本人の頭は爆発します。

でも骨盤が小さくて、いつまでも子供のようにスリムでいたい女の子がたくさんいる日本も、
世界のいろいろな国々から見れば、とてつもなく理解不能なものかもしれません・・・。

人にはそれぞれ「value(価値観)」というものがあり、
みんなそれに基づいていろんなことを判断しています。
そしてその「value」は、その人が育ってきた環境や経験を通して形成されます。
カウンセリングの勉強をしていて最初にぶちあたる試練は、それです。
自分のvalueをとことん掘り起こさせられます。
中には「はい、知ってたんだけど知らないフリしてたんですが・・・」というものまで
しっかり表に出されます。

これはとても大切なプロセスです。
なぜなら(私も後に分かったことですが)、
私自身のvalueというものは、カウンセリングをする上でとても大切なものであり、
そしてまた同時に全くirrelevant(無関係、というか、意味なし)のものにもなるからです。

その使い方を間違えると、とんでもないカウンセラーになってしまうんです。
私自身が「人」というものに対してどんな世界観を持っているか、というのは
私の生き方の土台として、そしてクライアントに向き合う際の「前提条件」として
とても大切です。

簡単に言ってしまえば私は「性善説」なので、人にはpotential goodnessがある、と信じています。
たまたま見えない人も入れば、すぐそこでそのgoodnessが疼いている人もいる。
そしてそのpotential goodnessはそのままその人の「チカラ」になりうる、と考えています。

そう考えてない人もいます。

どちらも正しいし、どちらも「assume(みなしている)」時点で大きな危険をはらんでいます。
それを私たちは知っていなくてはいけないと思うのです。
そしてブレずにカウンセリングを組み立てていく。それが大事です。
で、いざカウンセリングが始まってみると、
まあ、次から次から、信じられないことが出てきます(笑)。

「私だったらそんなこと思わないのに」「うっそ〜、なんでそんなことするの?」
カウンセリングでは禁句のフレーズが、頭の中でぐるぐるフル回転で出てきます(笑)。
一つ一つの事柄を自分の「value」に照らし合わせて反応してしまっていては、
到底身体がもちません。

そして・・・そこでは私の「value」による判断は、全く意味を持ちません。
何故なら、そこで述べられていることはクライアントの「世界観」であり、
まぎれもない事実であり、「実感」であるからです。

もしそこに自分の「value」を持ち込んでしまうと、
そこに生まれるのは、たいていの場合「否定」という反応です。
それでは全くお話になりません。
なぜそういう世界観を持つに至ったのか、
その世界観のそのクライアントにとって何故makes sense(筋が通っている)なのか
それをしっかり受け止める必要があるからです。

そんなことを勉強しているときに、
ああ、これって別にカウンセリングだけの問題じゃないな、と思い始めました。
自分のvalueを押し殺したり否定したりする必要は全くないのですが、

あるものが自分にとって確固たる事実・実感であるのと同じように
あるものが相手にとって確固たる事実・実感であることがある。

ならば完全否定する前に、もう少し話を聞いてみよう。
そんなことで、ちょっとした日常のイライラやフラストレーションが
未知のモノへの興味、と変わっていきました。

もちろん「人のモノを盗らない」といったような根本のvalueは別にして
もし日常の小さな事で「信じられな〜い」という状況に出会ったとき、
自分のvalueで上書きする前に、もう少しだけ相手にチャンスをあげてみてください。

・・・・それで本当に「信じられな〜い」だったら
自分のvalueを大事に前進していってくださいね。

最後にここをぷちっとしていただけると幸いです

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話を全部聞いてやるまで、その人を評価することはできない(You cannot judge a Man till you know his whole story.)」への2件のフィードバック

  1. なるほど。
    私も夫の話しを最後まで聞こうと思います。
    ありがとうございました!

    • マリッジブルー子さん、
      同じ人の話を何度も聞くのは、たまに面倒になってしまうかもしれませんが(笑)、
      時に客観視してじっくり聞いてあげてください。
      そしてブルー子さんもじっくり話してあげてくださいね。

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