勇気とは、自分がコワいことをやることだ。だから「コワい」ことを知らないかぎり勇気なんて出てこない。(Courage is doing what you’re afraid to do. There can be no courage unless you’re scared.)

Eddie Rickenbackerの言葉です。

いじめ」の問題を考えると、本当に無力感に襲われます。
何を言っても、とてつもなく虚しく感じることがあります。
理屈では何とも説明がつかないからでしょうか。

いじめられた人。いじめた人。その家族。
気づかなかった人。気づかないフリをした人。その家族。
誰が悪いか、何が悪いか、分からない。
特にいじめは他の犯罪にも増して当事者が子供同士のことが多く、
よって問題は社会的に複雑になります。

何をしたらいいのか。どうしたら防げたのか。
いじられる子も、いじめる子も。

 

 
元来子供は残酷なもの、と言われます。
そんな子供の残酷さをテーマにした映画などもいくつもあり
その不気味さや不可解さは、永遠です。

そしてまた、子供は無力です。
自分が否応なく晒された環境の中で
自分を形成していくしかありません。

私たちだって誰しも、
残酷な方法で虫を殺したり、
友達にイヤな想いをさせたり、
そんなことを一つや二つやって来たはずです。
そしていろいろな状況に対応する自分の周りの大人をみて
学習してきたはずです。
私は、確かにやってきました。

「いじめ」とは文部科学省によれば

「1自分より弱い者に対して一方的に、
2身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
3相手が深刻な苦痛を感じているもの。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。」とする。
なお、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を
表面的・形式的に 行うことなく、
いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと。

ということだそうです(文部文化省ホームページより)。
この最後の部分は、本当に辛いところですね。
「いじめられた児童生徒の立場」に立つことによって
他の人にとっては「いじめ」と思えないことでも
「いじめ」なんだと認識できて、その児童生徒を守ることができます。

でも反面、「いじめ」であるという事実判断の重み
「弱者」であり「当事者」である生徒に任せなくてはならない部分もある。
子供でも、大人でも、
その状況にある人が、いつも声をあげることができるのでしょうか。

私には子供がおりませんので、
実際に「いじめ」に巻き込まれた方の感覚は、
本当に分かることができないと思います。
ただ、大人の世界にも、形こそ違え「いじめ」は確かに存在し、
そんなものを通じて、何となくですが、想像できるところはあります。
想像しか出来なくても、何とか自分で理解しようとしています。

私が解決策を論じることは全く以て不可能です。
いろいろなことを考えますが、私の考えはみな一面的で、
すべてを網羅する案などというものは、出てこない。
だから、何となく、何を考えても空しさと無力感が襲います。
でもだからといって、何もしなければ、何も変わらない。
100人に手を差し伸べてもし1人の心が動けば、
それは立派な前進です。

カウンセリングなど勉強していると、欲が出てきて、
その「原因」のところで何かできることはないのかと
大きなところから考えたくなります。
それは、やっぱりなかなか難しい。

でもそれとは別に、
人は、誰でもカウンセラーなんだな、と思い当たります。
親。子供。兄弟姉妹。先生。友達。コーチ。塾の先生。
近所のおじさん、おばさん。商店街の八百屋のおじさん。
自分の人生を変えてくれる一言は、
誰からだってもらうチャンスがあります。
そして人の人生に触れる一言は、
誰でも言える可能性があります。
誰もがみな、誰かのカウンセラーです。

そんなことを考えると、例えば家庭教師などでお子さんにお会いするとき、
生半可な気持ちでこのお子さんの人生に登場してはいけないな、
と思うのです。

子供でも、大人でも、
自分の人生と触れ合うその人の人生に
しっかり触れていきたい。
そう思うのです。

だからどーした。So what?

はい。そうです。だからどーした。
その「だからどーした」の努力を続けるしか、今の私にはないのです。
なぜなら「だからどーした」をやめれば
「何もどーにもならない」ことだけが
確実に分かっていることだからです。

最後にこちらをぷちっとしていただけると幸いです

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