コミュニケーションのただ一つで最大の問題は、「意思疎通ができた」という幻想だ。(The single biggest problem in communication is the illusion that it has taken place. )

George Bernard Shaw の言葉です。
まったく、この皮肉なオジサマ、どうしましょう(笑)。

「誤解」というのは厄介なものですね。

そういえばはるか昔にこんなことがありました。
友人(女性)があるものを探していたので、
貸してあげようと私がまずそれを差し出しました。
その場にいた男性の方も、同じものを差し出しました。
タイミングの妙で、彼女は、その男性のものを使いました。
彼女はその際に「ごめんね」と言ってくれました。

その謝罪の意味を巡って・・・
私:「私もせっかく差し出したのに、私のものを使わなかったことを謝ってくれた」
男性:「橋本があこがれているオレのものを使ったことに対して謝ってくれた」
という誤解が起こり、何やらおかしなことになってしまいました。
結局私の解釈の方が正解だったのですが・・・青春っていいですね(笑)。
今でもなぜか愛しく微笑ましく思い出す一コマです。

・・・すみません、また話が逸れました。

 

「コミュニケーション」というのはどうやら私たちの永遠の課題のようです。
クライアントさんとお話ししていても
「私はよく誤解されるんです」
「人が言っていることがよくわからないんです」
「何を言っていいのか、分からないのです」

いろいろな悩みを伺います。
ご一緒に対策を考えられるものと、考えるのに骨が折れるものとあります。

コミュニケーションは、一方通行ではありません。双方向です。
発信する方も、受け取る方も、それを決して忘れては行けません。
独り言だって、言う自分と受け取る自分がいます。
その二人の自分が仲違いすることもあります。

よくコミュニケーションの問題について話すと、
「あなただけでなく、相手にも問題があるんですよ」と言われる事があります。
その通りです。少しほっとします。

でも忘れてはいけないのは
「あなたも相手を忘れて発信していませんか」
ということです。
コミュニケーションで悩んでいる時にはちょっと厳しい言葉のように思えますが
でもそれが「双方向」という意味なのです。

言葉を発信すると、その言葉は一人歩きします。
自分の意図とか、背景とか、そんなものは吹っ飛んでしまい
言葉が表せるものだけが一人歩きします。

一人歩きした言葉は
相手が受け取るあなたの声の調子、表情、姿勢、
そういったものを背負って相手のところまで旅をします。

そして一人で相手のところまで歩いて行った言葉は
相手の人の意図とか、背景とか、そんなものによって判断されます。

・・・そうやって考えると通じていることが奇跡に思えてきて
話すのがコワくなってしまいます。
いっそ黙っていた方が・・・
ヴィトゲンシュタインも「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」
とおっしゃっていますし・・・(笑)

No offense to Wittgenstein.
確かに知らない事にはあまり御託を並べない方がよいと思いますが、
それでもしゃべらなくてはならないんですよね、私たち。
しゃべるんです、私たち。
仕事でも、家庭でも。
友人とも、知り合いとも。

コミュニケーションには、人それぞれ、型があります。
結論から言う人。
背景から言う人。
例え話をする人。
違う話題から入る人。

その型を理解するのはとても大切で有意義なことですが、
でももっと大変な問題の元になることがあるのは、「自分語で話すこと」。
その自分語が相手に伝わらないと、話は伝わりません。
言語がそれぞれ違うように、「自分語」も違う。
そして人それぞれ得意不得意な言語があるように、得意不得意の「他人語」があります。

日本で出会った外国人がカタコトの日本語で話しかけてきたら
こちらも普段の日本語ではなく、平易な日本語で、ゆっくり話してあげようとします。
旅先でたどたどしい外国語で話して通じなければ、
自分の知っているすべての単語を駆使して何とか伝えようとします。

それと同じだと、私は思うのです。
同じ言語を話している、というだけで、「通じている」という幻想はさらに大きくなります。

本当に通じているのかな。
他の方法では伝えられないかな。
自分でもできる努力をする勇気とチカラも、時に大切だと思うわけです。

最後にこちらをぷちっとしていただけると幸いです

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コミュニケーションのただ一つで最大の問題は、「意思疎通ができた」という幻想だ。(The single biggest problem in communication is the illusion that it has taken place. )」への2件のフィードバック

  1. わ~^^・・やっと、入り口みつけたぁ・・**

    私、オーバーリアクションの人が苦手で・・

    うまく話せません。-。-

    • (当時お返事を差し上げたつもりでしたが、うまくアップされていないようで・・・こんなに遅くなって間抜けですが、念のためもう一度!遅くなりまして申し訳ございません)

      テンプレートを変えてしまったので、わかりにくかったかもしれません。申し訳ないです!
      オーバーリアクションの方ですね・・・何となく、分かります。私は「オーバーリアクション」な方なので(苦笑)。
      ただ、「何が苦手か」が分かっているのは、ものすごく大きい「一歩リード」。
      その方と話したくない場合は別として、話したい、あるいは話さなければならない場合、その方のリアクションを何とか40%ほど差し引いてみてはいかがでしょうか・・・

コメント

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