テリー伊藤さんの言葉です。
テリーさんは続けます。
「あれが欲しいとかね、これが買いたいとか、
そういうんじゃないんです。それは金さえあれば解決する。
好きな子に気持ちが通じないとかね、そういうことなんです。」
相変わらず「しなくていい苦労はしなくていい」と思っておりますが
だからといって何でもかんでも手に入ればいいと思っているわけでも
ないわけです。
ままならぬことがたくさんあって
人は欲求不満やあきらめや、
そして努力の必要性を学ぶことがあります。
よく「××ができたら○○を買ってあげる」
という取り決めがなされることがあります。
それで奮起できるなら、大変結構だと思います。
それでも、成し遂げてもいないのに結局買ってもらったり
あるいは法外なものを買ってもらったりしては、
やっぱりどことなく本末転倒のように思ってしまいます。
そういうバーターは、「等価交換」の「価」、
つまり物ごとの価値や位置づけの感覚を植え付けます。
「この程度の努力でこんなものが手に入るのだ」と
一度甘い汁を吸ってしまえば、
その年齢が小さければ尚更、
その後の人生でその「価値」の目盛りを動かすことは
難しくなります。
また反対に、意欲がそがれるくらい難しい挑戦ばかりして
結局何も手に入らなければ
今度は腰が重くなってしまうかもしれません。
また、その「価値」が金銭で計れない場合、難しいですね。
それはその親御さんの、家の、あるいはmentorの価値観を
教えてあげられるいい機会ですし、
また反対に植え付けてしまう危険があります。
「そんなこといったら、結局どうすればいいのよぅ!」
本当にそうですね。
俄には答えを見つけられる問題ではありません。
でも一つ、もしかしたらヒントになるかな、と思うのは
「ブレないこと」。
真剣に相手に向き合って自分の価値観をさらけ出すとき
相手の対応によってフラフラしていれば、
相手はさらに混乱します。
相手に真剣に向き合うことは
自分に真剣に向き合うこと。
ブレずにまっすぐ向き合っていく努力をしたいものだなぁ、と
思います。
でもこれは、相手がある場合にだけ
当てはまるわけではありません。
自分に対しての「ご褒美」だって、
同じ危険をはらんでいますが、
どうも私は
自分にはかなり「ブレブレ」になってしまっているような・・・(苦笑)