「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」
ゲーテの言葉です。
「すべては疑いうる」と言ったのはマルクスですが
何も子供の質問にそんな夢のない返事をしなくても・・・
「疑う」というのは大変な作業です。
何故なら「疑い」の作業には必ず
「否定」という結果に到達する危険をはらんでいるからです。
「信用」やら「信頼」やら「信奉」。
使う人によって言葉の持つ意味は違っても、
私たちが安心して尊敬してつき合う関係に使う言葉です。
でもこれらの評価と、その人が言うことに「疑いを持つ」ことは
相反するものではありません。
鵜呑みにするだけの人間関係なら
その人が自分の人生をコントロールしていることになります。
相手が言ったことをきちんと受け止めて自分のものにする。
その過程が「疑う」ことだとしても
その結果が「否定」だとしても
その人やその人との関係にキズがつくわけではありません。
それでもなかなか難しかったり
そのまますんなり聞いていた方がラクだったり
そんなこんなで私たちは
盲目的に人の言うことに従っていることがあります。
受け入れるにしても否定するにしても
納得して行うこと。
そして「その人が言ったこと」と「その人」を
切り離して考える。
文字にすると簡単なのですが、なかなか私には難しく
ちょっと考えてみました。