うろ覚えなのですが、内海好江師匠の言葉です。
紫綬褒章だったでしょうか、受賞されたときのインタビューでの言葉です。
5月5日に国民栄誉賞を受賞された長島茂雄さんと松井秀喜さん。
授賞式でのお二人の姿や、これまでのビデオを見ていたら、
好江師匠のこの言葉が蘇ってきました。
誰かに褒められようとか認められようとか
そういったことではなくて、
人が何かに自分を賭けたとき、
その姿は人の心を動かすのだなぁ、と
改めて胸を熱くしながらお二人の言葉を聞きました。
彼らだって、誰だって、もちろん、人間です。
成績や名声や待遇や
そういったこともその人たちの頭を過ることもあるでしょう。
でもそうではなくて、
やはり最後は自分と自分の熱意との戦いに身を投じる。
そこには理屈を超えた、一番魅力的な姿が現れるのでしょう。
彼らのような偉業でなくても
私たちも日々の小さな生活の中で
何のために頑張っているかなどどうでもよくなる瞬間があります。
自分でもびっくりするほどの心地よい興奮に気づきます。
その時を後で振り返ると、また違った幸せな興奮です。
でもその途中には雑音もたくさんあります。
余計なことを言う人たちがいます。
自分の中でくじける気持ちもサボる気持ちも出てきます。
大抵、くじけてしまったりします。
あ〜あ。ため息。
「一つのことをずっとやる」だけで
こんなに大変なことなんですね。
だからやった人はすごいんですね。
でも、私たちにだってやれる時もあるんですね、最後まで。
やれる時は、きっと本当に自分のその時間を賭けているんでしょう。
そんな瞬間を経験していきたい。
私はおサボり人間ですから、すべてにそうはできない。
でも、これ、というものは、もう一歩突き詰めてみたい。
今日はそんなことを考えました。