Joshua Lederberg の言葉です。
こちらでカウンセリングをやっていると
「英語でカウンセリングするんですか?!
大変じゃないですか?」
と日本人の方に聞かれます。
はい。大変です(笑)。
でもそれは、英語だから、ではなくて、
カウンセリングそれ自体が難しいんだと思います。
日本語だって、うまくできません。
カウンセリングの仕事は、こちらの言いたいことを押し付けるのではなく、
クライアントの方が自分で考えて、自分の言葉で話すことを促すのが仕事です。
だから、私が「英語が分からない」ということは時に「武器」になります。
「今おっしゃったこと、もう少し説明していただけますか?」
カウンセラーなら何度も口にするこの言葉が、
本当に口をついて出てくることがあります。
相手の方も
「ふむ、このカウンセラーは外国人らしい。
じゃあ、ここらでいっちょ、英語の表現について教えてあげますかね。」
とでもいうように、急に饒舌にお話してくださる方が多いです(笑)。
時には少々condescending(上から目線)なときもありますが、
まあ、こちらに長くおりますと、
そんなことに対する妙なプライドはとうの昔に捨て去っておりますので
へいちゃらです。
私たちはいろいろと足りないところを持っています。
そのために一所懸命努力して
足りないところを補ったり、付け足したりして
毎日頑張っています。
でも「足りないところ」が即ち「弱み」となるわけではありません。
例えばカウンセリングの「英語」は、あくまで「道具」です。
カウンセリングの質を決めるものは、もっと他にあるはず。
それでもどうしても私たちは「道具」も「本質」も
十把一絡げにして「あ、足りない」「ヤバい」と焦ります。
焦って間違ったことをしたり、取り繕おうとして余計恥をかいてしまったりします。
・・・私も日々ヒヤヒヤしながらカウンセリングをしています。
話すのも恥ずかしい、とんでもない失敗もあります。
英語だって、本当に分からないことがあります。
・・・ある方の経済状態の話をしている際に「家がunderwater」と言われたので
つい「水没したのかっ?!」と焦ってしまいました。
・・・その後にふと気づいて「あ〜、値段が下がったのかぁ〜(ほっ)」(笑)
所詮いまだにこんなものです(苦笑)。
自分の「足りないもの」が本当に「短所」なのか。「弱み」なのか。
焦らずに本質を磨いていきたいものです。