Richard Whately の言葉です。
混雑した駅の、切符売り場の前で立ち止まってお金を探す人。
高速道路の入り口付近で合流車線に車線変更する人。
ビルの出口を出てすぐ立ち止まって電話をする人。
その車の後ろには誰もおらず、直前には他の車がいるのにその間に割り込む人。
・・・自分も時々やりそうになるので、気をつけています。
この言葉は、二つの意味でとても重要です。
まずはもちろん、「人のことを考えないのが自分勝手なのだ」
そしてもう一つは、「自分のことを考えたからと言って、自分勝手ではない」
私たちは時に周りが見えなくなります。
自分がやっていることに夢中になるから。
自分が気を配れる量には限界があるから。
いろいろ理由はあります。
でもその中でちょっと要注意かな、と思うのが、
「周りをみるなんて考えなかったから」
「周りを見る必要がない」というのは、まだよいのです。
「周りを見る」ということを認識しています。
でも「周りを見る」という考え自体がない方がいます。
自分は一人だけで存在しているのではなく、
人との兼ね合いが大切な時があります。
それは人のために自分を犠牲にすることではなく、
人のことを考えることが、自分のためになることがあるからです。
精神面だけでなく、肉体面でも、効率面でも、
すべてにおいて合点がいくときがあります。
そしてそれは「自分中心」という意味ではなく、
自分のまわりに自分でバランスのとれた世界を作る
ということでもあります。
自分を他の中の個として考える。
他と一体化した個としての自分を考える。
私はやはりそれは大事な視点だと思っています。