母の言葉です。
元々小さいころからあまり外見やお化粧などといったところに興味がない上に
さらに興味を向けられることなく育ってしまった私は
時に母をそれで恨むことがあります。
でも小さいときはあまり疑問を持たず納得していたものです。
・・・今考えれば、あまり裕福ではなかった家庭を守る
母の作戦だったのかもしれません。
洋服なんて買い始めたらキリがないですもんね。
・・・あるいは、たまに服を買ってくれるかと思えば
「お前の入社式に」とオレンジのスーツを買ってくる母は
自分の趣味が常軌を逸していたことに気づいていたのかもしれません。
人間だって、いつか朽ちる運命の動物です。
それでも人間はキレイでいたい。
若々しくいたい。
特に女性は、それはそれは大変な努力をしています。
(世の殿方には是非ご理解いただきたい)。
私は「家族」というものに執着がありますので、
自分の家族を持たない今、親類や友人の子供たちに
「おばちゃん」と呼ばれることに喜びを感じます。
それでも「私ぜったいおばちゃんとは呼ばせない!」
と言っている友だちもいて、ああ、感じ方はいろいろなんだなぁと思います。
「おばちゃん」というのは、
女性のこれからいくつも通るであろう「終焉」のうち
最初の終焉を想起させるのかもしれません。
ただ、いつかすべての努力が追いつかなくなる日がくる(涙)。
そんな時には、もう、やっぱり内面磨くしかないじゃん、と。
諦めの時が近づいている(いや、確かまだ過ぎていないはず・・・)からか
最近この母の言葉が刺さります。
外からダメなら、内から。
何をして磨けばいいんでしょうか。
何を見せたら、輝けるんでしょうか。
今はマスカラを何重にも塗る目ヂカラで凌げても、
いずれは中からの輝きで目ヂカラを出すしか、ないのでしょうね。
その時に抜け殻のようになっていないために、
毎日、少しずつ。
皆さんは将来、ココロに何を着ますか?