「稽古とは 一より習い 十を知り 十よりかえる もとのその一」
茶道の心得を詠んだ「利休百首」からの引用です。
習ったことを初めからやり直すと理解度や感受性が深まるということだそうです。
確かに
昔観た映画を今見ると
違った感じ方をしたり昔はわからなかったことがやけにすとん、とわかったり。
何もわからないときに学ぶことももちろん意味がありますが
何かを学んだあとにまた学びなおす、というのも
また違った味があるのかもしれません。
「石の上にも三年」といいますが
この年になると三年などというものはあっという間で
このブログも三歳になりました。
その三年の間に
私の人生もいろいろなことがあり
大きな変化の渦の中
波乗りしたり転覆したり
過ごしてまいりました。
漠然と「このころまでに・・・」と思っていたライセンスはとれましたので
ここで一回「もとのその一」に戻るときなのだと
自分で思っています。
新しい感じ方ができるでしょうか。
感覚が鈍っているのではないかという
えもいわれぬ恐怖はありますが
それでも自分の足跡をたどって
新しい発見、願わくば深い発見をしたいものだと思っています。
皆さんも何か
「もとのその一」から
見直してみたいものはありませんか?