ご存知映画実写版「ピンポン」より
中村獅童さん演じるドラゴンのセリフです。
ペコとドラゴンの熱い試合の最中
なかなか決着が着かないラリーの応酬。
でもそのうちに
高まる歓声も自分たちの汗も遠のいて行き
気が付けば真白な宇宙の中
二人でただただ球を追っている。球を打っている。
そんな時、険しかったドラゴンが表情を柔らげ言う言葉です。
一度だけ
ただ一度だけその境地に到達したことがあります
・・・と自分では思っています。
残念ながらスポーツではありませんでしたが。
全米カウンセラー協会のテストを受けているときでした。
範囲があまりに広くて
あぁ、今回は無理だな、と思いながら
それでも一度受けると$400払わなくてはならないテストでしたので
あぁ、受かりたいなぁ。
それなのに隣に座った女性に軽く「私は6回目よ(!)」と言われ
重い気持ちのままテスト開始を迎えました。
とにかく長丁場(4時間半)なので、落ち着いて、ゆっくり。
言い聞かせてのテスト開始。
中盤にさしかかったころ
今テストをしていることもどこにいるかも
忘れていました。
ただ目の間の文字を見て、頭の中のページをめくって、考えて。
周りが本当に白く・・・というか無色になりました。
終了後友達に話したら「降りてきたんだね」と言われました。
そういうことかもしれません。
ただ、常に邪念にまみれた自分のマインドが
一瞬でもあんな風になったのは
ちょっとした経験でした。
自分の期待も欲望も何もLet go できたとき
ただその時を純粋に邁進するとき
そういう感覚を感じられるのかもしれません。
あそこはよかった。
また行ってみたいです。