暦の上ではDecember。
冬最初の日、といいながら
NYでは記録的な暖かさ。
ホワイトクリスマスどころかFoggy Christmas(霧のクリスマス)だそうで。
そんな中で今年一年を振り返るのは、ちょっと拍子抜けしてしまって
なんとなく気分がノリません。
季節の移り変わりって、本当に大切ですね。
私がもう4年も一緒にお勉強している生徒さんは
すっかり私という人間を知り尽くしていらっしゃいます(笑)。
真剣にお勉強している彼女にちょっかい出したり
急に話がわき道にそれても鮮やかに受け止めてくれます。
先日も、あまりに深刻な顔をして宿題のエッセイを書いているので
「字を乱れさせてしまえ」とばかり鉛筆のお尻をちょん、とやってみました。
でも私の左手の動きを素早く察知した彼女は
インパクトの瞬間、「ぎゅ」と鉛筆を握り締め事なきを得ました。むむむ。上手。
そんな彼女は、文字通りOpen-mindedという感じで
時に能動的に、時に受動的に、いろいろなことを吸収していきます。
また、彼女は努力家ですので、無駄はしませんが、近道もしません。
地道に、地道に進んでいく。
一方私はといえば、多少発想がトンでおりますので
私の中で話がつながっていても
表面上はまったく無関係な話をしたり
また、実生活にまったく役に立たない雑学も多く話します。
彼女の底力を見るのはその時です。
彼女は限られた情報の中から
自分がどう関係しているか
自分がどう感じるか
自分はどう思うか
ということを素直に考え、発信してくれます。
それがどーした。だからどーした。
そんなことは絶対に言いません。
今は簡単に答えが見つかる時代です。
学校の宿題などは、正直にいいますと、検索すれば全部見つかります。
だからすぐ結果をほしがります。
どうしてそうなったかを説明しようとしても
聞き流されているのがとてもよく分かります。
でも私も例外ではなく、簡単で早い答えを求めて
イライラ、せかせかしているときもあります。
それはいいから早く結果を頂戴、と。
でも彼女を見ていると
自分も絶対に「それがどーした。だからどーした」とは言わないでいたいと思います。
そしてそういわれても胸を張って「別に。」と言える感覚でいたいと思います。
来年は自分の固まったチャンネルを開いて
素直に吸収してみようと思います。
皆様どうぞよいお年をお迎えください。