古い友人が私に言ってくれた言葉です。
別に卑下しているわけでもなく
自分の人生を嫌いなわけでもなく
ただ時に私は
「私の人生は平々凡々、なんてことない人生だなぁ」
と思うことがあります。
そんなことを話した後の、言葉でした。
同じ経験をしても、その受け取り方は人によって違います。
喜びや苦しみの量、というものは
極めて主観的であり、相対的な物差しはありません。
「あの人より辛い」「あの人より幸せ」
そんなことはないんです。
ご飯一杯でお腹が一杯になる人も
ご飯二杯でお腹が一杯になる人も
どちらも「お腹が一杯」です。
深爪した人も、複雑骨折をした人も
「死ぬほどイタい」なら
どちらも「死ぬほどイタい」んです。
そんな単純なことを忘れてしまい
つい自分の尺度だけで物事をみてしまい
せっかく自分が持っているものを見失ってしまう。
そんなクライアントさんたちにいつも向きあっているくせに
なかなか自分でもぬぐいきれません。
だからそんなやさしい一言を言ってくれる周りの人たちと
自分がこれまで経験したことへの感謝を胸に
2016年を見送りたいと思います。
皆様の年末年始が、優しい時間になりますように。