カルネアデスの舟板。

あるとき、舟が時化にやられて、難破します。
やっとの思いで、一人の船員が板切れを見つけて漂流し助けを待ちます。
そこに、もう一人、九死に一生を得た船員が
やはりその板につかまろうと近づいてきました。
でも、その板は二人の人間がつかまれば重みで沈んでしまいます。
最初の男は、後から来たその船員を溺死させてしまいました。

最初の船員は、罪に問われるべきなのでしょうか。
それとも「緊急避難」なのでしょうか。
・・・というお話です。
他にも、推理小説やSFがお好きな方には、「方程式モノ」がお馴染みだと思います。

命の値段や重さは、みな平等。
頭では分かっていますが、どちらかを選ばなくてはならないとき
人はどういう選択をするのでしょうか。

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