悲しくなるような記憶を持ち続けるより、それを忘れて微笑む方がずっといい。(Better by far you should forget and smile than you should remember and be sad.)

Christina Rossetti の言葉です。

人間は忘れる動物である。そうですね。

忘れる」っていうのは便利なときがあります。
「そんなこと、もう忘れちゃえよ」
そう思うようなことはさっさと忘れたいですね。
うーん。でもなかなか忘れられない。

その反対に、「忘れる」っていうのは「困ったこと」である時があります。
「あ、郵便出すの忘れちゃった」
「あれ、あの人の名前忘れちゃった」
年を重ねてきた母と俳優の話をすると
「ほら、あの映画のあのナントカ、っていう役をやった人よ」という
情報量の非常に少ないヒントをもらってうーん、うーん、と苦しむこと多々ですが、
最近私も、そんな母のことを笑っていられない状況になってきています。

パジャマのズボンを脱ぎ忘れ、その上からスーツを着て窮屈に思い、
「最近太ったかな」と不審に思いながらも職場に行ってしまった父を思い出します。

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