この明鏡を常にきれいに光らしておき、その面前に来るものは何者によらずそのままに必ず映るようしておくことである(keep this mirror always bright and pure and ready to reflect simply and absolutely whatever comes before it)

Daisetz Teitaro Suzuki(鈴木大拙)「Introduction to Zen Buddhism」からです。

私は、「言葉」が大好きです。
何故なら「言葉」は美しいし、
ただ目の前にあるもの、見えるものだけでなく、
その背景にある豊かな文化を伝えてくれるからです。
ですから、他国語を聞くのも習うのも大好きです。
その「言葉」が生まれ育まれた背景に想いを馳せるのが好きなんだと思います。

大学時代に1回だけ挑戦したエスペラント語だけは
残念ながら、見事に何も残りませんでした。
構想は雄大だと思ったのですが、
・・・多分、私には血が感じられなかったのかもしれません。
「言葉」は、記号じゃない。・・・はず。「言語」だけじゃない、はず。

・・・でもその反面、私たちはその美しい「言葉」と論理によって
がんじがらめにされることもあるなぁ、とも思います。

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自分が何者であるかに固執しなければ、自分がなり得る最高の自分になれる(When I let go of what I am, I become what I might be.)

Lao Tzu、老子の言葉です。
自分は、何者なんだろう。
年を重ねれば年を重ねるほど、いろいろな「自分」ができてきます。
家での自分。会社の自分。友達といるときの自分。一人でいるときの自分。
多分、どれも本当の自分なんでしょう。

時には「オレは、ワタシは、いつも一緒」とおっしゃる方がいますが、
羨ましいと同時に、ホントかな、と思うこともあります。

大人になると面倒なもので
「本当の自分」だけではなく「なりたい自分」、「なった方がラクな自分」、
「ならざるを得ない自分」など、いろんな自分が増えていきます。
最近増殖して複雑化するパスワードのような、たくさんの情報を扱うのが苦手な私でも、
恐らく三通りくらいの自分はありそうです。

でも、どれも、自分。どれも、自然。

・・・どれも本当の自分で、自分にあらず。
萬斎さんではないですが、「ややこしや〜。ややこしや〜。」

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ありがたいことに、旧友たちの前ではおバカになれる(It is one of the blessings of old friends that you can afford to be stupid with them.)

Ralph Waldo Emersonの言葉です。
時代にあまり乗れない私も、Facebookのおかげで
ずいぶん昔の友達とつながることができました。本当に感謝。
昔の友達とは、
過ぎ去ってしまった時間をいとも簡単に飛び超えることができます。

まるで昨日、学校から一緒に帰ったみたいに。
まるで昨日、交換日記を渡したみたいに。

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悲しみを知らない人は、幸せの本当の意味が分からないだろう(I do believe that if you haven’t learnt about sadness, you cannot appreciate happiness.)

ギリシャの歌手、Nana Mouskouri の言葉です。
金八先生みたいですね(笑)。
「優しいという字ばよく見てみぃ。人ン横に憂いが立っとろうが。悲しみが立っとろうが」

人は悲しみが多いほど 人には優しく できるのだから。

・・・私たちの世代には懐かしいお話です。

本当なら、辛い悲しいことなんて体験しない方がいいのに、と思ってしまいます。
それでも避けて通れないのが私たちの毎日です。
「SACHIKO」さんも「不幸せ数えたら 両手でも足りない」そうです。
・・・涙って、本当に枯れるのでしょうか。

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どこからアイデアを得たのかうまく隠しさえすれば、あなたはクリエイティブになれる。(The secret to creativity is knowing how to hide your sources.)

Albert Einstein の言葉です。

ニューヨーク大学夜間コースに通っていたとき、映画製作のあるクラスで、
コマーシャルのディレクターだった先生が最初にこう言いました。
「何を思いついても自分がオリジナルだと思うな。
今までに必ず誰かがやっているんだから」
ひぇ〜。厳しいお言葉です。

でも、本当にそうなのですよね・・・
オリジナルなものは、彗星のように、何年かにいっぺんしか現れない。
だからこそ、何かオリジナルなものを求めて、みんな頑張るんですね。

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