映画監督としての北野武さんのお話です。
「撮影は、プラモデルで言ったら部品作ってるわけ。
編集は組み立てなわけ。
で、始めてみたら、ハンドルがなかったかりして
だからタイヤつけちゃえ、なんて。」
私たちの生活の中には、思い通り行かないことがたくさんあります。
その要因は、他人だったり自分だったり、自然現象だったりするわけです。
でもその要因が何であろうと
しなやかに次善策を考えるチカラは
私たちを救ってくれます。
「○○であるべき」
「xxでなくては」
信念は、素晴らしい。
自分の生き方に指標を与えてくれます。
と、同時に
信念は諸刃の剣です。
自分のチカラにもなり、自分を苦しめる足枷にもなる。
その時と場合を見極めて
「例えタイヤを使っても、ハンドルという機能を無視する訳ではない」
と思い代えて前に進めますか。
何事も100%を予測してプランすることは不可能です。
特にそのプランが他人や他のモノを巻き込んでいる時は
なおさらです。
そして私たちの生活では
ほぼ100%が
自分だけではどうしようのないことばかりです。
「げっ。ハンドル忘れた。
タイヤ使っちゃえ♪」
そういえる判断力、決断力、想像力、行動力が
時には自分に一番必要なチカラだったりします。