自分が何者であるかに固執しなければ、自分がなり得る最高の自分になれる(When I let go of what I am, I become what I might be.)

Lao Tzu、老子の言葉です。
自分は、何者なんだろう。
年を重ねれば年を重ねるほど、いろいろな「自分」ができてきます。
家での自分。会社の自分。友達といるときの自分。一人でいるときの自分。
多分、どれも本当の自分なんでしょう。

時には「オレは、ワタシは、いつも一緒」とおっしゃる方がいますが、
羨ましいと同時に、ホントかな、と思うこともあります。

大人になると面倒なもので
「本当の自分」だけではなく「なりたい自分」、「なった方がラクな自分」、
「ならざるを得ない自分」など、いろんな自分が増えていきます。
最近増殖して複雑化するパスワードのような、たくさんの情報を扱うのが苦手な私でも、
恐らく三通りくらいの自分はありそうです。

でも、どれも、自分。どれも、自然。

・・・どれも本当の自分で、自分にあらず。
萬斎さんではないですが、「ややこしや〜。ややこしや〜。」

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悲しみを知らない人は、幸せの本当の意味が分からないだろう(I do believe that if you haven’t learnt about sadness, you cannot appreciate happiness.)

ギリシャの歌手、Nana Mouskouri の言葉です。
金八先生みたいですね(笑)。
「優しいという字ばよく見てみぃ。人ン横に憂いが立っとろうが。悲しみが立っとろうが」

人は悲しみが多いほど 人には優しく できるのだから。

・・・私たちの世代には懐かしいお話です。

本当なら、辛い悲しいことなんて体験しない方がいいのに、と思ってしまいます。
それでも避けて通れないのが私たちの毎日です。
「SACHIKO」さんも「不幸せ数えたら 両手でも足りない」そうです。
・・・涙って、本当に枯れるのでしょうか。

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穏やかで無垢になるために必要なもの、それは離脱である(He who would be serene and pure needs but one thing, detachment. )

Meister Eckhart の言葉です。

もともと格言集はよく読んでいましたが、
ある事柄が時間を越えて、国境を越えて
いろいろな表現で語られているのを見ると感動を覚えます。
「みんな考えることは同じ」という喜びでしょうか。

もちろん、その国、信仰、文化などによって細かい解釈は違うのかもしれません。
でも受け取る私たちにしてみれば、出発点が何であるにせよ、
その宗教的、文化的な意味に違いがあるにせよ、
とある真実を目の前につきつけてくれることがあります。
それでいいと思うのです。
何でそう言っているか、ではなく、何を届けるか。
そして何を受け止められるかは、私次第だと思うのです。
だから、名言。

 

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自分が何を知らないかも分からないような人は、自分ができることを注意深く遂行しようとする人をひどく攻めるものだ (The unconsciously incompetent attack harshly the consciously competent.)

Mike Myers(マイク・マイヤーズ)の言葉です。
そう、「オースティン・パワーズ」「シュレック」の彼です。
これは有名な「Four Stages of Competence」からの引用ですね。

私は彼の仕事論を聞くのがとても好きです。
彼はリハーサルをしているところを見られるのが、イヤなんだそうです。
だから見えないところで努力する。
見えないところで練習して、さあ、どうだ、と見せたいんだそうです。
彼はいつもおちゃらけているような印象がありますが、
インタビューで時折見せる真面目な顔は、真剣そのものです。

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人間の成長の源は選択にあるのだ。(The strongest principle of growth lies in the human choice.)

George Eliotの言葉です。

私たちは毎日選択の連続の日々を生きています。
マヨネーズはあっちとこっちとどっちのスーパーの方が安いのか。
この顧客にはどっちのサービスをどの値段で売ったらいいのか。
うちの子供にはどの学校が適しているのか。

すぱっと決まるときと決まらないときがあったり
決めたはいいがその後で「あっちの方がよかったんじゃないか・・・」とか
悩みは尽きません。
あ〜、しんど。誰か決めてくれ〜。
・・・でも誰かが「じゃあ、Aにしたら?」というと
「いや、Bがいい」と決まることもあって・・・
選択ってどうやって決断していけばいいんでしょうね・・・

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怨みに報ゆるに徳を以てす(Requite anger with virtue)

Lao-Tsu、老子の言葉です。

英語だと「Anger」となっていますが、「怨み」って、いろいろな形や感情があります。
・・・コワい字ですね。
いつまでも忘れられない、どろどろしたもの。
瞬間的にかっかと湧いてくるもの。
ルサンチマン。
韓国で言う「恨(ハン)」という感情も、
定義がなかなか難しい「怨み」の一つでは、と思います。

どんな形であれ、なかなか手強い感情です。
でも人間だったらなかなか逃れられない感情でもあります。
「怨み」って、手強いのに加え、ちょっと哀しい感情だなぁ、と思うのは私だけでしょうか。

・・・それでも短気で執念深い私はしょっちゅうぷんぷん、うじうじしています。

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親友たちの不幸にも、実のところそれほど不快なだけではない何かを、我々は感じることがある(In the misfortunes of our best friends we always find something not altogether displeasing to us.)

Francois de La Rochefoucauldの言葉です。

他人の不幸は 蜜の味。ですね(笑)。
Shaudenfreude(シャーデンフロイデ)。人の不幸によって感じる快感のことです。

高速道路で「こんな時間に混む訳ないのになぁ〜」と思っていると、
大抵の場合事故なんです。
自分の側が事故ならまだ我慢できるのですが、
事故は反対側の車線なのに、Rubbernecker(事故の様子を見ようと首をなが〜くのばしてるんですね)
のせいで混んでたりすると、むかっ、とします。
・・・でも自分がそこを通るときはやっぱりスピード落としている・・・
「野次馬根性」、これも哀しい人間の性ですね。

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「オタク」でいると、たまにはとんでもなくいいこともあるものだ(Being a nerd really pays off sometimes. )

Ken Jenningsの言葉です。

一緒に勉強している大好きな生徒さんが、面白いことを言いました。
人が年をとっていくのは気にならないけど、
自分が年をとるのは、すごくイヤなんだ、と。
なぜかというと・・
その生徒さんはアクションスーツを身にまとったヒーローが大好きなのですが、
大人になったらそういうことをに夢中になれなくなるのではないか。
いや、夢中でいられるんだけど、夢中でいると変な人なんじゃないか。
・・・だから今のままいたいんだそうです。
かわいらしい心配ですね。
私も小さいころ両親からいつも「人と違え」と言われて育ってきたので、
周りからは「変わり者」と思われた時期もありました・・・
だからそんなことを小さなハートが悩んでいる、と聞くと、いつも胸がきゅん、となります。

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夢のコラージュはあなたのゴールそのもの。あなたの未来のアルバムなのだ。(A dream collage is pictures of your goals. It is like your future photo album. )

またまたBo Bennettの言葉です。

何回かにわたってモチベーションについて考えてみたんですが
考えれば考えるほど、難しい(笑)。
だって、ある意味ニワトリとタマゴですよね。
何かきっかけ(stimuli)がないと湧かない気もするし、
でも待っているだけでは何ともならない気もする。
結局どうしたら・・・なんなんだ、一体(笑)。

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モチベーションが続かない、と人は言う。入浴効果だってそうだ。だからこそ毎日続けるのがオススメなわけで。(People often say that motivation doesn’t last. Well, neither does bathing – that’s why we recommend it daily.)

Zig Ziglarの言葉です。

入浴は確かに、身体にムリが無い限り、こまめにした方が良さそうです。
でもモチベーションも毎日、ってどういうことなんでしょうか。
毎日新しいいろいろなモチベーションが湧いてしまっては、
心が休まる時間がなさそうですし、
あれもこれも、と手を出してしまえば、どっちつかずになって
何もモノにならないのでは、と心配になってしまいます。
どうしたらモチベーションって持続するんでしょう?

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