自分は自分ひとりだけで生まれてきたわけじゃない。
自分の家族のおかげだけでもない。
綿々と続く人間の、生物の、地球の歴史の中で
たくさんの奇跡と幸運が組み合わさって、今自分はここにいる。
先日、大切な友達の結婚式がありました。
そこで牧師さんがおっしゃった言葉です。
人間はポジティブになると、視野が大きく広がり、全体像を見ようとします。
ネガティブになると、一つ一つの細かい一部分に注目するようになります。
これは物理的に目に見える部分の「視野」、そしてマインドの中の「視野」、
両方に言えることだそうです。
たとえば、小さな三角形が集まって正方形を形作っている場合
ポジティブなときは全体の正方形にフォーカスし
ネガティブなときは小さな三角形にフォーカスしがちだ、といったような違いです。
ポジティブな感情の厄介なところは
ネガティブな感情よりも「subtle」=捉えにくいところがあったり
持続性が短いので、気づかぬうちに逃してしまったりすることも少なくありません。
ポジティブな感情は「周りで起こっていることを、どう解釈するか(Interpretation of circumstances)」
にかかっているからです。
でもポジティブな感情を持てば、視野が広がり
そして自分のエネルギーや、物事の評価の源が豊かになります。
そしてそれは、ひいては自分の心の充足につながるのです。
自分ひとりの問題を自分ひとりの問題だけと捉えると苦しくなります。
一歩引いて、少し大きな視野で見てみる。
それができたら、もう一歩引いてみる。
それはその問題を無視するわけではなく
その持つ意味合いを、考え直してみる。
とはいえ、私はよくある「今苦しいのは、自分が試されているんだ」という考えは
個人的には受け入れません。イヤなものは、イヤ(笑)。
誰が試しているんだか存じませんが、今すぐやめていただきたい。
でもそれをどう受け止めて、対応するか。
この経験を活かすも殺すも、自分自身。
・・・そんな気持ちを持ちたいと思いつつ
ぐじぐじしながら毎日生きています。